白山初滑り  (2702m)    戻る


メンバー 僕、ノザ


2015年11月29日


市ノ瀬〜砂防新道〜山頂往復


白峰ゲート1:15〜赤岩除雪終了2:10〜別当出合4:35〜甚之助小屋7:35〜7:50〜黒ボコ9:01〜室堂9:40〜山頂10:24〜10:50〜滑降〜室堂11:00〜11:30〜別当12:22〜赤岩13:31〜白峰ゲート13:50


待ちに待った初滑り、今日はノザと2人で山頂目指す。深夜1:15にチャリにまたがりスタート、雨粒が落ちていたが標高が上がれば雪だろう。防水スプレーをたっぷり塗ってあるから大丈夫、ノザはカッパとアウターウエア―を持ってきていた。除雪は市ノ瀬手前の赤岩で終了していた、ここまでチャリを使えたのはラッキーでした。
早速シールを張り準備をする。おや、チャリが1台。先行者がいるようだ。久しぶりのシール歩行は嬉しかった、ペースを上げて林道を進んで行く。やがて雨が止み月が出てきたが直ぐに雲に隠れた、変わりやすい天気なのか。

先行者のトレースを有難く使い別当に着いた、明かりが一つ、若者が休憩していた。トレースありがとう!山頂行くなら3人でラッセルしよう!と急遽メンバーが一人増えた。積雪40cm程の別当を後にして一本橋に取り付く、雪がこんもり乗っているから僕が先頭で蹴散らかして渡る。皆無事に渡りラッセルしながら登って行く、今日はファットで正解だ、細板ならラッセル地獄になっていただろう。まだ積雪不足で登山道しか歩けなく時間がかかる、垂れ下がった枝に苦労しながら標高を上げて行く。途中で夜が明けた、しかし甚之助小屋はまだ先、雪も増えていきラッセルもきつくなっていく。別当発から3時間、枝とラッセルに苦しみやっと小屋に着いた。3人でラッセルをしたのに厳冬期並のペースだ。積雪は1mほどある。

小屋で休憩と防寒対策をして出発、まだ先は長い。枝地獄から解放されたが黒ボコまでのトラバースが待っている。僕が慎重にルートを作っていく。風も吹き出し雪もちらつきホワイトアウト、泣きが入る。黒ボコへは沢筋の急斜面を登って行く、この辺りから若者が遅れだす。さて、黒ボコで防寒対策第二弾、地獄ゴーグルも装着、完璧だ。地獄よ、かかって来なさい。しかし弥陀ヶ原に入るとうそのように空が抜け急速に天気が回復してきた。絶景だ、美しすぎる。頑張って良かった。
山頂部は雲で見えなく寒そう。雪は多く沢筋も山頂まで繋がっているようなのでルートはここに決めた。振り返ると別山が見えだし疲れが吹っ飛ぶ。標高2600mを越えた辺りから風が強く視界も悪くなるが氷化してなくシールで登れた。

着きました山頂、9時間超え。若者は遥か下に見える、足が売り切れなのか。山頂でノザと写真を撮り奥社横で滑降準備をして待つ。視界もなく寒い、やっと登ってきたが僕たちは寒さの限界。室堂で待っているから来てね。さあ、滑降だ。山頂からは岩が出て滑れないから安全地帯から滑降、最高です。僕もノザも雄叫びを上げあっという間に室堂に着いた。ここで30分待ち合流。もう安全だから待たずに一気に滑りましょう、雪が多いので地雷を踏むことなく登山道を滑降していく。
1時間かからず別当に到着、林道のトレースも良く滑り除雪終了点からチャリにまたがり無事帰還。終わってみれば12時間超え、初滑りなのにハード過ぎでした。  完全燃焼。。。

夜中12時前に出発してきた若者。

夜明けと共にきれいな景色が現れた。

甚之助小屋にやっと到着、雪が降り寒い。

癒される樹林帯。

さあ、最後のトラバースはノザに頑張ってもらう。

ホワイトアウトの黒ボコ、数分後一気に雲が取れた。

仲良く登りましょ。。。

まだモンスターになり切れてない。

室堂を後に山頂へ。

言葉が出ない。。。

振り返ると別山が見えていた。

クトーを使わず登り上げた。

地獄ゴーグルは快適でした。

たまらないこの瞬間。

余韻に浸っているノザ。

パウダーも最高。

チャリで終了、完全燃焼でした。